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・リングの位置と CD-ROM の傷(2002/4/8 作成)
前期型後期型を問わず、リング状プロテクトを採用したいくつかのタイトルは拙宅の CD-ROM 系ドライブの幾つかでマウントできない現象が発生しています。特にゲーム用パソコンで常用している CDD4401(Philips)はリング状プロテクトの読込みを大変不得手にしています。そんな中、先日購入して来た「アイドル雀士スーチーパイ3」(マイ・ハーベスト)でもマウントできない現象が発生し、2002/4/8 現在サポートへ問合わせ中です。
そこで気がついたのですが、以前やはりマウントできなかった「Only you−リ・クルス−」(ALICESOFT)と見比べてみて、同じような位置にリングが施されています。
スーチーパイ3
リ・クルス
双方のリングの直径を測ると、スーチーパイ3が約 80mm、リ・クルスが約 81mm となっています。そー言えば過去の検証にも心当たりがあるよーな?
そうとなれば早速実験です。雑誌付録の CD-ROM を使用して、以下の4種類のディスクを用意しました。
直径 80mm の辺りをマジックで塗潰したディスク(以下
80mm マジック)
直径 60mm の辺りをマジックで塗潰したディスク(以下
60mm マジック)
直径 80mm の辺りをカッターナイフで傷つけたディスク(以下
80mm 傷)
直径 60mm の辺りをカッターナイフで傷つけたディスク(以下
60mm 傷)
2002/4/20追記--------
直径 70mm の辺りをカッターナイフで傷つけたディスク(以下
70mm 傷)
直径 90mm の辺りをカッターナイフで傷つけたディスク(以下
90mm 傷)
ディスクの汚れのように観えるのは反射した壁のシミです...
追記ここまで----------
これらのディスクを以下の10台のドライブへ挿入し、その認識結果を検証します。
上から SD-M1401(東芝)、CRD-BP2(三洋)、UCR-412(KENWOOD)、CDD-4401(Philips)
上から CDRW-S4432(MELCO)、PXW-8220(PLEXTOR)、PX-32TS(PLEXTOR)
上から DDU220E(SONY)、SD-M1402(東芝)、GD-3000(日立)
2002/4/20試験追加
| 80mm マジック | 60mm マジック | 80mm 傷 | 60mm 傷 | 70mm 傷 | 90mm 傷 | |
| SD-M1401(東芝) | 問題なし | マウントできるものの挙動がおかしい | 問題なし | マウントできるものの挙動がおかしい | 問題なし | 問題なし |
| CRD-BP2(三洋) | 問題なし | 問題なし | 問題なし | 問題なし | 問題なし | 問題なし |
| UCR-412(KENWOOD) | 問題なし | 問題なし | 問題なし | マウント不能 | 問題なし | 問題なし |
| CDD-4401(Philips) | 問題なし | 問題なし | マウント不能 | 2〜3回のリトライ後マウント | 問題なし | 問題なし |
| CDRW-S4432(MELCO) | 問題なし | 問題なし | マウント不能 | 問題なし | 問題なし | マウント不能 |
| PXW-8220(PLEXTOR) | 問題なし | マウントが遅い | 問題なし | 5回以上のリトライ後マウント | 問題なし | 問題なし |
| PX-32TS(PLEXTOR) | 問題なし | マウントできるものの挙動がおかしい | 問題なし | 複数回異音を発しながらマウント | 問題なし | 問題なし |
| DDU220E(SONY) | 問題なし | 問題なし | 問題なし | 問題なし | マウントできるものの挙動がおかしい | 問題なし |
| SD-M1402(東芝) | 問題なし | マウントできるものの挙動がおかしい | 問題なし | 3〜4回のリトライ後マウント | 問題なし | 問題なし |
| GD-3000(日立) | 問題なし | 問題なし | 問題なし | 問題なし | 問題なし | 問題なし |
上記の結果はあくまでも「マウントできたか否か」であり、Autorun は切った状態で挿入しています。挿入は各5回行なっています。
さて、今回は約 60mm と約 80mm と言う二種類の条件でしか確認していませんが、ドライブ、又はメーカによってある程度の傾向が掴めました。
Philips ドライブ: ディスク直径 80mm 近辺以内の部分をマウント時に読みに行っています。そしてこの部分が正常に読取れない場合にリトライを繰返したりマウントできない現象が発生するものと思われます。マジックでの塗潰しに影響を受けないのは興味深いです。
KENWOOD ドライブ: ディスク直径 60mm 近辺の部分をマウント時に読みに行っています。Philips ドライブと同様、正常に読めなければマウント不能に陥り、マジック塗潰しの影響は受けていません。
東芝、PLEXTOR ドライブ: ディスク直径 60mm 近辺の部分をマウント時に読みに行っています。これらのドライブは傷、マジック塗潰し両方の影響を受けますが、最終的にはマウント可能でした。
三洋、SONY、日立ドライブ: 今回の条件ではディスクのマウントへの影響は受けませんでした。
これらの結果は、各ドライブメーカがディスク認識シーケンスをどのように作り込んでいるかで変わります。又、細かな位置はドライブの個体差や製造ロットによっても差が発生するでしょう。しかしながらリング状プロテクトのリングが意図的に製造された「傷」である以上、偶然でもその部分にドライブがアクセスするとシステムに影響を与えます。今回の結果はその現象がディスクを認識する過程で起こり得ることを示唆しています。正直なところ、これは「毎回シリンダを回すロシアンルーレット?」と思ってしまいました。
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